Linux全般

概要

DovecotのPOP3サーバが出力するログの説明です。
メール受信がうまくいかない場合の問題の切り分けを想定しています。


POP3サーバに接続、なにもせずに切断した場合:

dovecot: pop3-login: Aborted login: rip=192.168.1.254, lip=192.168.1.1

ユーザー名またはパスワードが誤っている場合:

何もせずに切断した場合と同じ"Aborted login"だが、ユーザー名が表示される。

 dovecot: pop3-login: Aborted login: user=<username>, method=PLAIN, rip=192.168.1.254, lip=192.168.1.1


処理が正常終了した場合:

"Logged out"はQUITコマンドにより正常終了した場合のみ表示される。

 dovecot: pop3-login: Login: user=<username>, method=PLAIN, rip=192.168.1.254, lip=192.168.1.1
 dovecot: POP3(username): Disconnected: Logged out top=0/0, retr=1/471, del=0/1, size=455


ログイン後に何らかの原因で切断した場合:

"Disconnected"表示。正常終了の場合と異なり"Logged out"表示が無い。

 dovecot: pop3-login: Login: user=<username>, method=PLAIN, rip=192.168.1.254, lip=192.168.1.1
 dovecot: POP3(username): Disconnected top=0/0, retr=0/0, del=0/1, size=455


rip~

クライアントのIPアドレス

lip~

Dovecotを実行しているサーバのIPアドレス

top=x/y~

  • x: TOPコマンドの実行回数
  • y: TOPコマンドによりサーバから転送されたバイト数

「x回のTOPコマンドによりyバイトのデータが転送された」

  • retr=x/y
  • x: RETRコマンドの実行回数
  • y: RETRコマンドによりサーバから転送されたバイト数

「x回のRETRコマンドによりyバイトのデータが転送された」

del=x/y

  • x: DELEコマンドで削除したメールの件数
  • y: メールボックスに蓄積されているメールの件数

「メールボックスに蓄積されているy件のメールのうちx件を削除した」

  • size=nnn
    POP3の処理完了後のメールボックスのサイズ(バイト)。
    例えば、すべてのメールを削除して終了したら0になる
  • ctladdr メール配信をコントロールしているメールアドレスとUID/GIDを記述します。

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Last-modified: 2022-06-30 (木) 01:40:11